minolta HI-MATIC S のこと

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minolta HI-MATIC S



ミノルタから1978年に発売された、ミノルタ初のフラッシュ搭載機になります。

今となってはフラッシュが付いているのは当たり前ですが、当時としては暗いところでも撮れることは、とても画期的な進化であったようです。

この時代のコンパクトカメラは、常にKonicaのC35シリーズがリードをしていて、フラッシュが付いた〔ピッカリコニカ〕・オートフォーカスが付いた〔ジャスピンコニカ〕と業界の先陣を切って行きました。

各社それに追随する形で市場が活性化されていき、誰でも気軽に使えるカメラの基礎が徐々に出来上がってきました。




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このカメラの好きなところは、フラッシュがポップアップ式で、使用するとき以外は隠れてしまうところがお気に入りです。

この時代のカメラは、フラッシュが大げさなくらい主張していてチープな感じが漂ってしまうものなのですが、とてもスタイリッシュで機能的なデザインが今でもカッコいいなと感じています。

フイルムの巻上げ・巻き戻しは、モーターではなくまだ手動での操作にはなるのですが、そのアナログ感も昭和らしくていいですね。

セルフタイマーもあります。チャージをしたら上に押し上げてあげることでシャッターが切れます。




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この頃のカメラはもう機械式ではなく、電池を使用したカメラに変貌しています。

電池を入れることでシャッターが切れるようになり、フラッシュや露出計の電源も電池が担っています。

このカメラは単三電池×2本が主電源ですので、比較的コストはかからない機種になります。

電池が無いと一切動かなくなりますので予備電源はぜひ用意して撮影に臨みたいところですね。




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レンズは、ROKKOR 38mm F2.7。ISO感度は、ISO25~400の間で設定できます。

ピント調節は、最短0.8m~∞。目測式で5点のゾーンフォーカス。

プログラムシャッター式の自動AE撮影で、1/4秒F2.7~1/450秒F17の間で変化をします。

フラッシュを使用しなくてもそこそこのスローシャッターが切れますので、雰囲気を残した写真が撮れそうですね。

シャッターストロークが浅くて押しやすく、シャッターが静かぁ~に切れますので、シャッターブレも少なくスローシャッターも手持ちで撮りやすいカメラだなと感じます。



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ファインダー内はこんな感じ。若干、青みがあるファインダーですね。

左側にピントに応じたピクトグラムが表示されていて、指針によって示されています。

ファインダーの下には赤いランプが点灯するようになっていて、フラッシュを使用したほうがいいですよと警告してくれます。

実はこのランプが便利で、シャッター開閉の感覚をランプによって掴むことができるのです。

あまりにシャッターが静かに切れるので動作しているか不安になることがあるのですが、このランプのおかげで動作の感覚を掴むことができます。



ボディは、感電防止を大義名分にプラスティック満載ではありますが、そのおかげで大きさの割にはとても軽量に仕上がっています。

オートフォーカス時代前のカメラではありますが、どこに合ったのかわからない初期のAFカメラよりも明快な目測のほうがまだ安心して使えるとは思います。



このカメラも、500円ちょっとで購入することができました。

正直、分解・修理は覚悟していましたがとても状態が良く、なんとそのまま使えるカメラでした。

きっと長い間、風通しの良い場所に奇跡的に埋もれていたのでしょう。


40年前のカメラとこうして対面できるなんて、実はこれは凄いことなのではないかとしばし考えてしまいました…。



appledrink2411

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by appledrink1124 | 2017-12-15 19:00 | Film Camera | Comments(0)