セレン・Cdsの話



写真を適切な明るさで写すには、光を取り込む総量を何かしらの方法で調節してあげる必要があります。

それを主に担うのは、光が通る時間を調整するシャッター部分と、光が通過する大きさを調整する絞りですね。

それらは今のデジタルカメラでも全く同じで、カメラの重要なファクターになっています。


そこで写真を撮るための適切な明るさを知るためのひとつの目安として、1950年代頃からセレンを使った露出計が普及するようになります。



f0388515_13282027.jpg
セレン光電池



セレン光電池とは、現在でいう太陽電池と同じ仕組みで、光の強弱によって生み出される電力が変わります。

この灰色に黒い線が引いてある板がセレンなのですが、ここに光が当たることで+と-の電力を生み出すことが出来ます。

そこで上のようなメーターにつなげてあげると、光の強弱によって電力が生まれ、コイルを動かし針が振れる仕組みが出来上がります。

その振れる針とうまく連動したシャッタースピード・絞りを設定することが出来れば、適切な明るさを測れるようになるという仕組みです。



セレンは非常に耐久性が強く、50年以上前に採用されたカメラでも、いまだ現役で動作をしている個体が多いです。

あるセレンを使ったカメラを10台ほど手に入れ調べたところ、10台中7台が現役で使用できる性能を保っておりました。

逆光や手前よりも奥が明るいなど、完全には測光出来ない部分があるものの、ネガフィルムであればかなり信用ができるレベルであるという報告が当時のカメラ雑誌にてなされています。

現在、私もセレンの示すとおりに撮影しておりますが、ほとんどの撮影では適正に近い露出が得られていると思います。





f0388515_13282279.jpg
Cds



セレンにて露出計の概念が出来上がったものの、それでも満足いかない部分が出てきました。

セレンでは1/30秒・F2.8をよりも暗いところでの測定ができず、続々と進化する明るいレンズやスローシャッターを搭載したカメラには採用できないという弱点が露呈してきたのです。

この暗いところでの限界を超えるべく開発されたのが、このCdsを使ったメーターでありました。



Cdsは、そのものが電気を発生させるのではなく、当たる光の強弱によって抵抗値が変わり、電池から送られてくる電力を変化させメーターの針を振らせる仕組みです。

セレンでは、EVと言われる光の量を示す数値がおよそ7(1/30秒・F2.8)まで測定可能でした。

それが電池こそ必要になるものの、およそEV4(1/8秒・F1.8)と暗い場所での測光が可能になり、大口径レンズやスローシャッターを備えたカメラでも測定できる範囲になりました。



現在でみるとCdsは年月を経て劣化しており、まともに機能していないことがほとんどでしょう。

配線の劣化や電池室周りの液漏れなどの原因も多いので、Cdsが一概にダメになったとは言いきれない部分もあります。

新品のCdsがネットなどで比較的簡単に手に入りますので、交換することさえできれば直すことは出来そうです。



修理を前提としないのであれば、セレン式の露出計を採用したカメラのほうがいいかもしれません。

最悪、露出計がお亡くなりになられていても、マニュアルタイプのカメラであれば問題なく使用することが出来ます。



appledrink2411

[PR]
# by appledrink1124 | 2018-11-17 13:15 | Film Camera | Comments(0)

Konica C35FD のこと





f0388515_17481174.jpg
Konica C35 FD



もう何台カメラを買えば気が済むんだと言われてしまいそうですが、すみません(^^;)

たまたま、たまたま運よくC35のFDを頂戴できることがございまして、ご好意に甘えていただいてしまいました。

一見、他のと同じような変哲のないカメラですが、ちょっとした有名カメラでもあるみたいです。

なかなかいいお値段がするみたいなので、いただいた方には深く感謝いたします(__)






f0388515_17481308.jpg
前面 レンズ部



KonicaのC35といえばとてもコンパクトながら軽く、それでいてフルサイズをカバーしているカメラとして世間には認知されています。

Canonのキャノネットも売れましたが、このC35もとても売れたカメラです。

二重像合致式の距離計を内蔵していて、EEによるプログラムシャッターで簡単に綺麗な写真が撮れることが特徴。

そのプログラムシャッターをシャッター速度優先にてコントロールできるようになったのが、このFDモデルとなります。

F1.8と明るいレンズに変更され、フラッシュにて日中シンクロが可能であることが売りのカメラです。

ただでさえ写りのよいC35が明るいヘキサノンレンズとシャッター優先可能になったのですから、マニアとしてはワクワクしてしまうカメラですね(^^)





f0388515_17481551.jpg
上部から見た図



FDでは、1/8秒から1/500秒のシャッタースピードとバルブを選んで撮影することができます。

ノーマルのC35ではこの設定ができず、EEにて振れる針に応じてのプログラムなので自由度がありません。

他の見方をすればFDはちょっと小難しくて、ノーマルのほうが簡単という見方もできますでしょうか。

シャッタースピードを選べるということは、逆の見方をすれば好みの絞りを選べるということでもありますので、少しこだわった撮影をしたい方には嬉しい機能であることは間違いないです。

1/125秒と5mのところが緑に色付けしてありますが、これはメーカーが推奨する簡単撮影ポイントだそうです。

「大体の撮影において、ここに設定をしておけば近くから遠くまでまんべんなくシャープに写せます」…だそうです。





f0388515_17481773.jpg
ファインダー内



中心に距離計用の二重像の窓があり、右側には絞り値を示す表示があります。ブライトフレームもありますね。

ノーマルのC35では、絞り値と一緒にシャッタースピードの表示もなされていたかと思います。

入手したこのFDですが、電池を入れれば露出計も作動し、難なく撮影がこなせそうな雰囲気です。

ただ、ミノルチナSのようなフルマニュアルで撮影することができないカメラなので、この露出計が壊れたり電池が無くなったりすると撮影ができなくなってしまうカメラであることは、いつでも頭の隅においておいたほうがいいですね。

なんとかF1.8の開放を使って各シャッタースピードを選べばシャッターを切ること自体はできますが、仮に1/500秒を選んだとしても晴天下では明るすぎる気がします。(1/125秒でF4相当なので)

夕景・夜景ならなんとかいけるかな?セルフタイマーもあるし。





正直、このような貴重なカメラが手に入るとは思っていませんでした。

使っていただけるならと譲り受けたカメラなのですが、状態も良く分解せずとも使えるカメラでございました。

一時期、欲しくて狙っていたことがありましたが、さすがにここまであっさりと手に入ってしまうと、ちょっと複雑な気もいたします。


せめてもの恩返しにいただいた方のご希望に添えるよう、末永く使い続けていこうと思う次第であります…。




appledrink2411

[PR]
# by appledrink1124 | 2018-11-16 17:30 | Film Camera | Comments(0)

minollta repo Ⅱ型の初期型




f0388515_16573817.jpg
minolta repo



このカメラが好きでフイルムカメラを始めたと言っていいくらい、とてもお気に入りのカメラです。

最近手に入れたPEN-EE3も好きですが、ピントの調整や露出をいじれることから、撮ったなという気分になれるところがいいですね。

小さいのにとてもシャープな写真が撮れますので、バックやリュックから取り出してパチリやるにはもってこいです。

好きが高じて初期型からブラックボディ、そして上位機種のSまですべてのバリエーションを集めてしまいました。





f0388515_16574124.jpg


当時1964年のカメラ雑誌を読んでいたところ、repoの初期型からこのデザインになる前に、さらに違うバージョンが存在したという内容のコラムを発見。

その本によると、「発売当時はファインダーと露出計受光部のフレームは黒色仕上げだったが、現在のものには白色のライン入りとなって全体のアクセントとなっている」…という記述が。

これはちょっと気になったのでインターネットで探してみると、確かに黒だけのフレームのが存在しています。

さっそく手に入れなくてはと思い、入手を試みました。





f0388515_16574358.jpg
minolta repo (黒フレーム仕様)



ここまでの写真では、白いラインが入ったrepoと一緒に撮っていましたが、フレーム部分をアップにしてみました。

たしかにブラックのフレームで、白いラインが見受けられません。

よく塗装がはげて黒くなっているものがありますが、塗装が入る溝が元からありませんので、これが当時の雑誌で言われていたオリジナルのものだと思われます。

このカメラの製造番号は102×××ですので、かなり初期のものになりますね。12××××番台では白いラインが入っていますので、2万台の製造ではすでに白いライン入りになっていたと思われます。

ちなみに手持ちの一番後期型では23××××が存在していますので、少なくともrepoは13万台近く製造されたのではと推測されます。



分解してみて気づいたこともあって、シャッターボタンの部品が極わずかに大きく、白ラインのあるカバーとは互換性がありませんでした。

それとシャッターユニットを押し下げるバーの部品が短めになっていて、組み込み時に押し下げた状態でないと組めないなどの違いもあり、内部も製造しやすいようにマイナーチェンジが施されていった印象を受けます。

この頃はPenが売れに売れ、各社追随モードに入っていたと思われますので、少しでも大量生産しやすいように細かなところで調整が入ったのかもしれませんね。




以上、minolta repo好きによる研究レポートでした。

本当に役に立たない内容ですみません(_)



appledrink2411

[PR]
# by appledrink1124 | 2018-11-15 17:20 | Film Camera | Comments(0)

フィルムの半分で楽しむスタイルへようこそ…


by appledrink2411